第115回金剛山定例観察会の観察記録
〇実施日 平成27年10月10日(土)
〇参加者 34名
〇観察コース 登山口横川原公園入口(9時50分頃出発)〜登山道〜カトラ林道〜セト登山口
(11時40分頃昼食、13時頃出発)〜長谷林道入口〜長谷林道〜長谷林道入口。ここにて14時頃解散。今回は山頂に行かず。
〇今回の観察会の学習テーマ
・「ヒメジソ」と「イヌコウジュ」、「イナカギク」と「ケシロヨメナ」、「ナギナタコウジュ」と「フトボナギナタコウジュ」、
「ヤクシソウ」と「ハナヤクシソウ」の違い等。
・出発前に山形大学/森教授より頂いた東北の「ブナ」の実を参加者の皆さんに食べてもらった。
(ブナの実を食べるのは皆さん初めてで割と香ばしい味に驚いていました、尚、金剛山のブナの実を同大学の森教授から研究に使うため
送って欲しい旨の要望あり、別途送ることとしそのお礼に同大学よりブナの資料などいただいたもの)
〇観察できた植物
1.草花
・アキギリ(ハイコトジソウ)、アキチョウジ、アキノゲシ、アキノタムラソウ、アキノキリンソウ、アキノウナギツカミ、アケボノソウ、アメリカセンダングサ、
アメリカイヌホウズキ、アレチウリ、イタドリ、イヌタデ、イヌコウジュ、ウド、オタカラコウ、オオハルタデ、オニノゲシ、オトコエシ、
・カナムグラ、カラスノイゴマ、ガンクビソウ、カワチブシ、キンミズヒキ、ゲンノショウコ、ケシロヨメナ、コシオガマ、コメナモミ、
・サラシナショウマ、ジャコウソウ、シラネセンキュウ、シュウブンソウ、シュウカイドウ、
・タニソバ、ツリフネソウ、ツルニンジン、
・ナベナ、ナギナタコウジュ、ネナシカズラ、ノコンギク、ノササゲ、
・ハシカグサ、ハナタデ、ハナヤクシソウ、ヒナタイノコズチ、ヒヨドリバナ、フトボナギナタコウジュ、フユノハナワラビ、フジウツギ、ボタンヅル、
・ミゾソバ、ミヤマタニソバ、ミチヤナギ、メマツヨイグサ、
・ヤクシソウ、ヤハズソウ、ヤブタバコ、ヨシノアザミ、ヤマノイモ、ヤマガシュウ、
2.樹木
・アオツヅラフジ、アブラチャン、オトコヨウゾメ、
・キブシ、クマノミズキ、
・ツリバナ、
・ミツバアケビ
〇観察できた植物の写真
沢山の写真を提供頂きました。ありがとうございました。10/14までにお送り頂いた写真を整理して掲載します。
・ナギナタコウジュとフトボナギナタコウジュ
・ヤクシソウとハナヤクシソウ の違いが分かるように並べてみました。
一つ覚えると、又、近縁種・変種が出てきて大変です。楽しみながら一つ一つ覚えていきましょう。
提供いただいていたオオハルタデの写真を掲載し忘れていました。改めてアップさせていただきます。
(サムネイルをクリックすると、拡大画像になります。元に戻るにはブラウザーの戻るボタンを押してください。)
アケボノソウ | アキギリ(ハイコトジソウ) ハイコトジソウが、本来の名前のようです。 |
アキノウナギツカミ 茎の下向きの刺でウナギでもつかめるという意味から名が付いたそうです。試してみては? |
フシグロ | フユノハナワラビの胞子葉 | ゲンノショウコの種子がはじけて神輿の屋根のような形(ミコシグサ)に。左ははじける前。 |
ナギナタコウジュ | フトボナギナタコウジュ | ナギナタコウジュ 花序が細くて長い。葉は細長く柄に翼はない。 |
フトボナギナタコウジュ 花序がずんぐりしていて短く、苞の背中に毛が多い。苞の形や葉の丸みも違うようです。 |
カラスノゴマ | コブナグサ 刈安とも呼ばれて、黄八丈の黄色の染料として使われてきたそうです |
コシオガマ 今年は花が早くて小さかった。 |
ヤクシソウ | ハナヤクシソウ 花はヤクシソウと変わりません。 |
ヤクシソウの葉 | ハナヤクシソウの葉 葉が羽状に深く切れ込む。 |
コウヤボウキ | ノササゲの実 | オタカラコウ | ツクバネ 羽根つきの始まりは、ツクバネの実を手でついて遊んだとか。 現在使われている羽子板の羽根は、ムクロジの黒くて堅い実に羽根を付けた物だそうです。 |
ツルニンジン | ヤマガシュウの実 乾燥して実にしわがよってきました。 |
ヨメナ 総苞片の縁まで緑色で、小花には殆ど冠毛がない。 (「金剛山の野草V 」13頁) |
ヨシノアザミ | ヨシノアザミの果実 秋の深まりと共に、ヨシノアザミも種子を付けていました。種子には冠毛が付いて風に乗ります。 |
オオハルタデ ハルタデは春から夏にかけて花が咲き、オオハルタデは、夏から秋に花が咲く。、ハルタデに比べて全体が大きいようです。 |