第118回観察会の記録


1.日時   平成28年3月26日9時40分〜13時頃

2.参加者数 29名

3.観察コース

  水越峠バス停前〜水越ガンドガコバ林道(ダイトレ)〜カヤンボ休憩所前〜太尾塞への作業道の広場(ここにて自由解散)

4.観察会の状況

  今回の観察会は花冷えの気温で少し冷え冷えしていたが、途中から気温も上がり良い観察日和となった。

−主な見もの−

  ・植物の開花は花冷えもあってかやや少ない感じであったが、絨毯状に開花している白く可愛い「スズシロソウ」が沢山見られた。
   ・又、林道のあちこちに黄色く彩る「ダンコウバイ」、「アブラチャン」や、赤い柱頭から小さく真っ赤な花序を覗かせる「ツノハシバミ」も見ることができた。
    ・薄紫の可愛い花の「ナガバタチツボスミレ」や、崖のところに見られた白い「白花ショウジョウバカマ」、早くも咲き始めたシロバナネコノメソウも楽しむことができた。

5.観察した植物
  @ 草花(開花していないものを含む)32種

   ・アオスゲ、アオイスミレ、アオハコベ、イヌガンソク、イチリンソウ、オクカンスゲ、オオキツネノカミソリ、オオイヌノフグリ、オオバタネツケバナ、オオチャルメルソウ、
   ・コハコベ、クサイチゴ、サイハイラン、シロバナショウジョウバカマ、シシウド、ジャニンジン、スズシロソウ、ダイコンソウ、ツルカノコソウ、テリハキンバイ、
   ・ナガバタチツボスミレ、ニリンソウ、ハルトラノオ、ヒメオドリコウソウ、ヒヨクソウ、フユノハナワラビ、ミヤマカタバミ、ミヤマキケマン、ムラサキケマン、
   ・ヤマネコノメソウ、ヤマルリソウ、ユリワサビ、ヨゴレネコノメ

  A 樹木25種(開花していないものを含む)
     ・アブラチャン、アケビ、アオキ、イボタノキ、イロハカエデ、ウグイスカグラ、オノエヤナギ、オオバヤシャブシ、オオツルウメモドキ、
   ・キズタ、キブシ、コマツナギ、コクサギ、ダンコウバイ、ツノハシバミ、ナワシログミ、ナガバモミジイチゴ、ニワトコ、ニガイチゴ、
   ・ヒメクロモジ、ケヤマハンノキ、フサザクラ、ヤマコウバシ、ヤブツバキ、ヤマネコヤナギ(バッコヤナギ)、


〇観察できた植物の写真
 
  沢山の写真を提供頂きました。ありがとうございました。取りあえず4/1までにお送り頂いた写真を整理して掲載します。
  ・クスノキ科のアブラチャン、ダンコウバイ、ヤクコウバシは、同じような黄色い花をつけるので、見やすいように並べてみました。
   ・カバノキ科のオオバヤシャブシ、ケヤマハンノキ、ツノハシバミも同時に見られたので並べてあります。

(サムネイルをクリックすると、拡大画像になります。元に戻るにはブラウザーの「戻る矢印ボタン」を押してください。)

      アオイスミレ

最も早く咲くスミレの一つ。
(アオイスミレの
参考写真)


開きかけの葉は、葉の
表側に巻いている。茎や葉に
毛が多い。
       アオハコベ

花弁はなく、萼と雄しべ、雌しべ
だけの花。
   アブラチャン(クスノキ科)

葉芽の下、短い柄の先に二つの花
をつける。
(アブラチャンの花
参考写真)

葉芽の両側に花が垂
れる形。
  ダンコウバイ(クスノキ科)

ダンコウバイの花は、花に柄がな
く葉芽と離れたところで枝に直に
付く。


 ヤマコウバシ(クスノキ科)

花が咲く頃にも、古い枯れた葉が
残るので見分けやすい。
バッコヤナギ(ヤマネコヤナギ)

ちはや園地のロープウェイ駅の近
くで花を近くから見ることができ
る。
      フサザクラ

花弁が無く、暗紅色の葯をつける
雄しべが目立つ。
      カテンソウ

雄花は、つぼみが開くときにはじけ
て花粉を散らす。
        キブシ

葉に先駆けて、穂状の花序を垂
れ、黄色い花を多数つける。
  キブシの雄花

雄花は中に、8本の雄しべ
がある。


    コクサギの果実

コクサギの果実の名残。
(コクサギの果実
参考写真)


秋の頃のコクサギの
果実。
(コクサギの花
参考写真)


コクサギの雄花。
   ナガバモミジイチゴ

   ナガバノタチツボスミレ

葉脈が紫色に近い色が付いて
いる。しばらくすると長めの葉が出
てくる。
    ナワシログミの実


オオバヤシャブシ(カバノキ科)

穂状の雄花は開くと下向きにた
れる。雌花は雄花より枝の先端
側に付く。
  ケヤマハンノキ(カバノキ科)

穂状の雄花は枝の先端につき
下垂する。
   ツノハシバミ(カバノキ科)

下垂する雄花と、赤い花柱がひげ
のように飛び出した雌花が特徴的。
   シロバナネコノメソウ

日当たりのよい、湿ったところで
早くも花を咲かせていた。
     スズシロソウ

送出枝を出しながら、アブラナ科
特有の4枚花弁の花が咲く。
     テリハキンバイ

葉が厚く葉脈が少し紫色をしてい
る。


     ヤマルリソウ


    ヤマウグイスカグラ

林道横の茂みの陰に咲いていま
した。
    ヨゴレネコノメ

わかりやすい名前だが、少し可
哀想な気もする。

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