第126回観察会の記録

1.日時:平成28年11月12日(土)

2.参加人数:23名

3.観察コース:水越峠バス停〜旧国道309号線〜ガンドガコバ林道(ダイヤモンドトレイル)〜林道終点付近

4.観察会の状況
  ・秋晴れのすばらしい天気の中で2ヶ月ぶりの観察が楽しめました。
  ・大阪府勤労者山岳連盟のトレイルランが行われており、ランニングする人、走り疲れて歩く人や一般の山歩きを楽しむ人など多彩な人が行き交う中での観察会でした。
 ・さすがに花は少なく、実ものが中心になりましたが、黄金色に輝くアワコガネギクとシマカンギクの違いに注目して「あれはシマカンギク、これは?」等、大変盛り上がった観察会でした。
 ・林道終点付近の広場で昼食を済ませて解散し、山頂に向かう人、三々五々峠まで戻る人など紅葉とススキも楽しめた一日でした。
 

5.観察できた植物

@主な草花
アオミズ、アカネ、アマチャヅル、アメリカイヌホウズキ、アワコガネギク、イヌコウジュ、イヌタデ、オオイヌタデ、オニドコロ
・カエデドコロ、カナムグラ、ケシロヨメナ、ゲンノショウコ、コイケマ、コメナモミ
・シマカンギク、ススキ、スズメウリ、
・ダイコンソウ、ノコンギク、ハダカホウズキ、ハナタデ、ヒキオコシ、ヒメジソ、ヘクソカズラ
・マルバノホロシ、ミズヒキ、ヤブマメ、ヨシノアザミなど約33種

A主な樹木
・アオツヅラフジ、アブラチャン、イヌガヤ、オオバヤシャブシ、オオバアサガラ、カマツカ、ガマズミ、キダチコマツナギ、キヅタ、キブシ、クサギ、クマシデ、シラキ、ダンコウバイ、ノイバラ、ノブドウ、マメガキ、など約20種


〇植物の写真

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アオツヅラフジの果実


アオツヅラフジの果実は、熟すると青黒い色になるが、その果実の中には、アンモナイトを思わせるような種子が入っている。

アオミズ


イヌガヤの種子


                       アブラチャンの冬芽
尖った形の芽が葉芽、丸い形のが花芽。葉芽の左右に、短い柄の先についた花芽がぶら下がる。花の時期には、まだ展開していない葉芽の左右に花がぶら下がる。花がよく似たダンコウバイとは花の付き方が違う。

              ダンコウバイの冬芽
ダンコウバイでは、葉芽と花芽が違う位置に付いている。花芽は花柄の先に付いているのではなく、枝に直接付く。花の時期には、まだ展開していない葉芽とは違う位置に花が咲く。(花柄はない)
      アワコガネギク
茎の先端に黄金色の花が泡が湧くように集まって咲く様から、アワコガネギクと名が付いたという。


      シマカンギク
アワコガネギクほど、まとまって付かない、良く分枝する。




アワコガネギクとシマカンギク
花の下側の総苞外片の形と葉の質感や形、托葉の有無で見分けるが、どちらか判別しがたい物も。
アワコガネギクの葉の方が少し薄く、切れ込みも多い。
  アワコガネギクの総苞外片

緑色の外片(白矢印)が線形。




 シマカンギクの総苞外片

緑色の外片がアワコガネギクよりも太くて短い。



       ノコンギク
まだこんなに綺麗に咲き残っていました。
アカネの果実


      アカネの果実
熟して黒くつやがある。

   アマチャヅルの果実
濃緑色から熟すと黒く。

アマチャヅルの果実


     イヌコウジュの萼
萼の先端が尖っている。よく似たヒメジソは三角のカドが丸いというのだが‥‥、よく似ている。
ガガイモの果実




ガガイモの果実は驚くほど大きい。中にはタンポポのように綿毛を付けた種子が詰まっている。

    キダチコマツナギ
     (トウコマツナギ)

中国原産の外来種


     クサギの果実
濃い紅色の萼が横に開いて、藍色に熟した果実を付ける。


     コイケマの果実
ガガイモほど大きくはないが、細長い果実の中に、綿毛を付けた種子が入っている。




      シラキの紅葉
花の時期と紅葉の時以外殆ど気がつかないが、普段地味な分だけ紅葉が美しい。




ススキ







スズメウリの果実







  ノブドウの果実と虫えい
ノブドウの果実には殆どにタマバエが産卵し虫えい(虫こぶ)ができる。虫えいの名前の付け方は、
植物の名前虫えいができた場所虫えいの形フシ で、
ノブドウ ミ フクレ フシという。
ヘクソカズラの果実


                          マルバノホロシの果実
ヒヨドリジョウゴ、ヤマホロシともよく似ている。果実だけになると殆ど分からないが、花、花色、茎の軟毛の有無、葉の形などで見分けるようだが、場所を覚えておいて花の咲いている時期に見分けてみたいもの。
       マメガキ
日本には中国から渡来したと言われており、各地で柿渋を採るために栽培されている。マメガキは葉の裏に軟毛が有り、葉柄が少し短いとか。これは、自生のリュウキュウマメガキか渡来したと言われるマメガキか‥?。
ムラサキシキブの果実








ムラサキシキブの果実2








ヨシノアザミの果実












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