第136回観察会の記録

1.日時:平成30年4月28日(土)

2.参加人数:34名

3.観察コース:ロープウェイ前バス停〜伏見林道〜ちはや園地キャンプ場〜ちはや園地内で観察〜四季の谷で解散

4.観察会の状況

好天に恵まれて多くの方に参加頂きました。連休初日でもあり登山者も多く自然を楽しむ人達が多かった。
全体に野草は2週間近く早く咲いているので、いつもなら楽しめるカタクリやヒナスミレなどは終わり、樹木でもミツバウツギやウラジロウツギなどのウツギ類が蕾を見せ始めていました。
伏見林道ではコクサギの雄花、雌花を見ることができたので、その違いを観察できました。また、ヒトリシズカやトリガタハンシヨウヅルなど比較的少なく見ることが少ない種類も見つけことができました。
キャンプ場ではいつものユキモチソウを楽しみ、ちはや園地内でもトリガタハンショウヅルを見るなど楽しく過ごせた一日でした。

 5.観察できた植物

@主な草花(約50種以上、葉だけの物も含む)
・アオハコベ、ウワバミソウ、エイザンスミレ、エンレイソウ、オオチャルメルソウ(ヤマトチャルメルソウ)、オオバタネツケバナ
・カキドオシ、カタクリ、カテンソウ、キンキエンゴサク、クリンソウ、クリンユキフデ、コウライテンナンショウ、コバノカマズミ
・シハイスミレ、シュンラン、シラネアオイ、ジロボウエンゴサク、センボンヤリ、タチツボスミレ、タニギキョウ、チゴユリ、
・ツクバキンモンソウ、ツルカノコウソウ、テリハキンバイ、トウゴクサバノオ
・ナルコユリ、ニオイタチツボスミレ、ニッコウネコノメソウ、ニョイスミレ、ニリンソウ、ハルトラノオ、ヒトリシズカ、ヒメウワバミソウ、
 フタバアオイ、ホウチャクソウ
・ミヤコアオイ、ミヤマキケマン、ミヤマハコベ、ムラサキケマン、ムロウテンナンショウ、ヤマエンゴサク、ヤマシャクヤク、ヤマトグサ
 ヤマブキソウ、ヤマルリソウ、
・ユキザサ、ユキモチソウ、ユリワサビ、ヨゴレネコノメソウ、ラショウモンカズラ、レンプクソウなど

A主な樹木(約20種以上、葉だけの物を含む)
・アケビ、ウスゲクロモジ、ウラジロウツギ、ウリハダカエデ、ウワミズザクラ、カツラギグミ、コクサギ、コバノカマズミ、コバノミツバツツジ
・シャクナゲ、ツリバナ、トリガタハンショウヅル、
・ニガイチゴ、ハウチワカエデ、ヒメクロモジ、マルバウツギ、ミツバアケビ、ミツバウツギ、ミヤマウコギ
ヤマアジサイ、ヤマザクラ、ヤマブキ、ユクノキなど



〇植物の写真

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ウワミズザクラ ウリハダカエデ ミツバアケビ
〇集合場所の近くにウワミズザクラが咲いていました。 〇ウリハダカエデが雄花を長く垂らしています。
〇ミツバアケビが長く垂れた雄花とその上に一つの雌花を咲かせています。

コクサギ雌花(雌雄異株) コクサギ雄花(雌雄異株) トリガタハンショウヅル
〇コクサギの雌花の4つの雌しべが見えます。
〇雄花には4つの雄しべと黄色い葯が見えています。 〇林道沿いでトリガタハンショウヅルが咲いていました。

トリガタハンショウヅル コバノミツバツツジ ミツバツヅシ
〇高知県の鳥形山で発見されたことからトリガタと名が付いたとか。

〇金剛生駒山系に自生して咲くミツバツツジは、このコバノミツバツツジです。

〇ちはや園地には数本、このミツバツツジが植えられています。奈良県(東部)には、このミツバツツジが自生しています。

コバノミツバツツジ ミツバツツジ(参考写真) ニガイチゴ
〇オシベが10本で、雄しべの根元にある子房に白い短い毛が密生しています。 〇雄しべは5本、子房には白い腺点が沢山付いています。 〇ニガイゴの花は上向きに付くのが特徴です。


ヒトリシズカ ミヤコアオイ フタバアオイ
〇少し終わりかけですが、見ることができました。
〇葉の根元に花が咲いています。

〇花の形がミヤコアオイとはだいぶ違います。


ツクバキンモンソウ ツクバキンモンソウ ニシキゴロモ(参考写真、滋賀県赤坂山)
〇太平洋側には、このツクバキンモンソウが咲いています。日本海側にはニシキゴロモ。 〇上側の花びら(上唇)は、小さく、あまり飛び出していません。
〇ニシキゴロモの上唇は兎の耳のように飛び出しています。

ニオイタチツボスミレ ニオイタチツボスミレ ツボスミレ(ニョイスミレ)
〇タチツボスミレよりは色が鮮やかで花弁の幅が広い。



〇花柄には短い毛が生えています。




〇大工さんの使う墨壺に似ていることからツボスミレと呼ばれるようになったとか。ニョイスミレは、孫悟空の振り回す如意棒の様な長い柄があるからとか言われています。


ユキモチソウ ヤマシャクヤク ヤマブキソウ
〇今年も白いお餅の様な形を楽しめます。白いのは付属体と呼ばれる部分の先端で、花は、その付け根にあり外からは見えません。 〇早くも咲き始めました。咲き始めると花びらの散るのが早いので注意です。

〇まだ蕾のものが多く、これから楽しめます。これは、ケシ科の草。木のヤマブキは花弁が
5枚です。

ユキザサ アオハコベ チゴユリ
〇下から順番に咲いていきます。

〇花弁のない花です。

〇種だけでなく地下でランナーを出して広がります。

ミツバウツギ蕾 シャクナゲ
〇早くも蕾がつき始めました。 〇シャクナゲの路、らくらくの路で満開。



アカシデ ウワバミソウ、ヒメウワバミソウ ウワミズザクラ
〇ヒメウワバミソウは鋸歯が少ない。 〇ブラシのように伸びた花序。

オオツクバネウツギ クサイチゴ クマイチゴ
〇萼片の一つが小さい。 〇道端でよく咲いている。 〇まだ蕾でした。

クリンソウ コウスノキ ジロボウエンゴサク
〇ちはや園地の植栽のクリンソウ。

ツルカノコソウ ニガイチゴ ヒメクロモジ
〇走出枝(ランナー)を出して広がる。 〇花が上向きに咲きます。

ヤマトグサ ヤマルリソウ ユキザサ
〇かんざしのように垂れた雄花。 〇花が古くなると色が変わってきます。

レンプクソウ
〇上面と四方に花が付くので五輪花とも言う。





























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