〇最近の金剛山
〇5月3日、4日
 ・金剛山麓と奈良県側の登山路巡りをしました。
 ・色々な花がどんどん咲いています。

レンゲ レンゲ アマドコロ シャガ
近くに咲いていたのでしみじみ見てみると実に可愛らしい。 畑で沢山咲いていると別に気にもならないのですが‥‥ 斜面の上の方で咲いていました。茎の上の方が角張っているはずですが、見えません。 今の時期、道路周辺で沢山咲いています。定番です。


アオキ雌花(雌株) アオキ雄花(雄株) ムロウテンナンショウ クサノオウ
アオキの雌花を見つけました。雄花ほど見つからなかったので、やっと見つけたという感じでした。 少し前に撮影した雄花。4つの黄色い葯が目立ちます。 仏炎包の中の付属体先端が、緑色のマッチの棒のように膨らんでいる。 山麓の道路周りでは沢山見かけますが、山中では殆ど見ません。


ヤブヘビイチゴ ホウチャクソウ ホウチャクソウ ウマノアシガタ
ヘビイチゴ類が出始めました。

道路周りで沢山咲いていました。

花が垂れ下がっているので、上の方で咲いていないと花の中をのぞけません。
これも、山麓の道路や畑周りでよく見かけ山中ではあまり見かけません。


カテンソウ蕾 カテンソウ開花 ムラサキサギゴケ ギンラン
蕾が伸びてきてピンクの花のように見えました。
見ている前ではじけて、花粉を飛び出させていました。うまくできた仕組みです。 めくれ上がった2枚の花弁がウサギの耳のように思えてならないのですが‥‥ 今の時期にはキンランと共にランの定番です。


オオタチツボスミレ オオタチツボスミレ ムラカミタチツボスミレ キバナイカリソウ
白い距と、丸くてシワが有り葉脈が葉の裏側に陥入している葉が特徴的です。

道路際のものは、刈り取られてるのであまり大きくなっていませんでした。

オオタチツボスミレとタチツボスミレの交雑種で、オオタチツボスミレとよく似ているが、距がうっすら紫色のものは、ムラカミタチツボスミレと名付けられています。 キバナイカリソウは、少し薄暗い北、〜東向きの斜面に多いようで、大阪側ではあまり見ません。

キバナイカリソウ
よく見ると、錨のように見える花弁は4個ですが、その上側に白い萼が1枚づつつきます。





〇4月25〜30日 金剛山の谷や尾根、ちはや園地
 ・あっという間に色々なところで春の花が咲き誇っています。
 ・早春に咲き始めた黄色い花では、テリハキンバイ、ツルキンバイに始まってミツバツチグリも咲き始めました。見分けにくい3種類を比べてみました。
 ・この後、ヘビイチゴ、ヤブヘビイチゴなどが咲き始めるとさらに見分けにくくなります。
 ・ちはや園地では、植栽されたミツバツツジが咲いていますが、山中では自生のコバノミツバツツジが咲いています。その区別は?
 ・エンゴサクの仲間も金剛山で代表的なキンキンエンゴサクとジロボウエンゴサク、まれにみられるヤマエンゴサクを並べてみました。
 ・前回の観察会の後に咲き始めたちはや園地の植物も上げました。

ミツバツチグリ ツルキンバイ テリハキンバイ ミツバツチグリ拡大
早春、テリハキンバイから始まって連休頃までによく似た黄色い花が咲きます。ミツバツチグリがトリを取って咲き始めました。葉が少し細長く、葉脈が多い。葉も少し大きい。  ツルキンバイは、テリハキンバイを追いかけて咲 くことが多い。葉は薄く鋸歯がはっきりしている。

 一番早くから日当たりの良いところで咲き始める 。葉は少し厚く、葉脈のあたりが少し色が付いて いることが多い。

ミツバツチグリの花弁は幅が広く下の萼が見えにくいが、花弁の基部が急に細くなってその隙間から下の萼が星形のように見える。

ツルキンバイ拡大 テリハキンバイ拡大 ウスノキウスノキ
ツルキンバイの花弁の中心部はオレンジに色づいている。一番分かり易い テリハキンバイの花は一番小さい。花弁が細く、花弁の間から萼が見える。 ウスノキとスノキの花はよく似ているが、萼に角(稜)が有るのがウスノキ。稜があるため果実がウスのような形に見える。稜があることから、カクミノ スノキとも呼ばれる。

ミツバツツジ コバノ ミツバツツジ ミツバツツジ拡大 コバノミツバツツジ拡大
ちはや園地のらくらくの路木道周辺に咲いている鮮やかな青紫色のツツジはミツバツツジ。ミツバツツジは奈良県東部の大峰山などには自生するが、金剛・生駒山系に自生するのはコバノミツバツツジ。
ちはや園地のこの付近の物はミツバツツジが植えられている。ちはや園地の他の場所のものや金剛山の山中で咲いているのはコバノミツバツツジです。
 ミツバツツジは雄しべが5本で、黒っぽい子房に白い腺点がある。
 コバノミツバツツジは、雄しべが10本で、子房には白い(銀色に見える)毛が密生する。

キンキエンゴサク ヤマエンゴサク ジロボウエンゴサク
金剛山で一番多いのは、キンキエンゴサク。ヤマエンゴサクとの違いは、厳密には種子に微細な突起(ギサギザ)があるのがキンキという(金剛山の野草T・P12)。
共に、花の下の苞葉に切れ込みがある。キンキエンゴサクの方が少し花が大きい様な気がするが、種子以外でどうやって見分けるのだろう?他に、ヒメエンゴサクもあるというのだが‥‥。
 ジロボウエンゴサクと左の二つとの見分け方は比較的簡単。花はピンクですこし小さ い事もあるが、花の下に付く苞葉に切れ込みがなく卵形。

ヒトリシズカ ヤマトグサ エイザンスミレ フタバアオイ
咲き始めたばかり。

雄しべが垂れ下がってきたが、かんざしのように分かれてぶら下がるところまでにはなっていない。 観察会の時は殆どが蕾だったが今は満開。

フタバアオイも咲き始めたが今年は花の数は少ない。

シラネアオイ レンプクソウ シャクナゲ ユキモチソウ
ちはや園地しゃくなげの路のシラネアオイは良く咲いているが、葉の広がりが少なく勢いがない。

やっと一輪だけ花を咲かせました。葉は沢山あるのに花はあまり咲かない。花が5つで一つの花序。五輪花ともいう。
ちはや園地しゃくなげの路のシャクナゲも咲き始めた。

ユキモチソウが咲き始めたのですが、昨年のように折られたりしないか心配。

ヤマブキソウ
ちはや園地しゃくなげの路のヤマブキソウ。やっと蕾が出てきましたが、やはりかなり遅れています。



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