〇最近の金剛山
〇10月26日
 ・台風一過の金剛山です。
 ・国道309号線の通行止めも介助されたので、細尾谷〜ちはや園地を覗きに行ってきました。
 ・まだまだ水位が下がっていないので、谷筋は要注意です。

伏見林道入り口付近 寺谷入り口より上の伏見林道 細尾谷入り口下側の山側からの押し出し土砂 細尾谷
・まだ、流れてきた土や石が沢山残っています。


・細尾谷入り口の下側から押しだした土砂が残っています。ロープウェイの職員さんが取り除きの作業をしてくれています。ありがとうございます。
・細尾谷入り口の下流に山側から細流が流れていますが、この谷筋から大量の土砂が押し出しました。そのため台風直後は、林道が川のようになっていたとか。 ・細尾谷入り口から細尾谷の滝を撮したもの。手前に大量の土砂が堆積しています。もう一度押し出してくると林道に流れ出てきます。

細尾谷 細尾谷 細尾谷水場下 細尾谷シルバー
・細尾谷はまだまだ水位が下がっていなかったので、あちこちで靴をぬらさず水流を渡るのに一苦労。シルバーコースも普段はあまり水が流れていない枯れ谷ですが、全面的に流れて結構疲れます。

細尾谷シルバー・源流付近 ちはや園地のユリノキ トチノキ紅葉 ガマズミの果実
・もう少し水位が下がってから行くのが良さそうです。この週末の台風に注意。
・ちはや園地まで行くと、ロープウェイ駅周辺の紅葉が見事でしたが、他はまだ緑。少し遅いのかも。 ・ロープウェイ駅上のトイレ前のトチノキの紅葉は見事でした。

ガマズミの果実も鮮やかな赤。




テンナンショウの果実 ツルリンドウの果実 あちこちで爪痕が
・紅葉が少なかったので、色々な果実の赤い色が目立ちました。




・キャンプ場では綺麗なツルリンドウの実が見られます。




・ロープウェイ駅舎を出たところの展望デッキ。足元の土砂が流れ出して基礎が浮き、立ち入り禁止。そのためしゃくなげの路にも入れません。そのほか園地内のダイトレの一部が通行不能になり、らくらくの路を迂回路にしたりと、爪痕は大きいようです。





〇10月10日 大和葛城山

・雨が続いて出かけられない日が続いています。最新のものではありませんが、大和葛城山の観察会に先立って下見をしてきたときのものをアップしました。
・肝心の観察会は雨のため中止になってしまいました。行くことができればキッコウハグマ、センブリ、リンドウなどが楽しめたのですが‥‥。

キチジョウソウ蕾 コマユミ果実 チャノキ コメナモミ
・民家生け垣の足元にキチジョウソウの蕾が顔を出していました。



・コマユミの果実は2個、時々落ちてしまって1個しかないものも見受けられます。



・民家の生け垣代わりにチャノキが植えられていて花が咲いていました。原産地はベトナム、インドなどで鎌倉時代には栽培されていたようです。

・メナモミより少し小ぶりで毛が少ないのが特色。途中の工事現場あとで咲いていました。



キッコウハグマ キッコウハグマ センブリ センブリ
・金剛山のキッコウハグマは閉鎖花のものが多く、花を見ることが少ないのですが、こちらでは良く咲いています。このときは、まだ咲き始めたばかりでした。
・雨が続いて出かけられない日が続いているので、今年は沢山咲いている姿を見ることは無理かも。


・大和葛城山の山頂付近はススキの草原なので、ススキの足元や刈り込まれたあとにセンブリやリンドウが顔を出します。それもかなり株がしっかりしていて金剛山では味わえない花姿です。



リンドウ リンドウ ツリガネニンジン ワレモコウ
・刈り込まれて低くなったススキの間からリンドウが顔を出しています。
・金剛山でも昔は見かけたらしいのですが、最近は殆ど見かけません。
木が大きくなって日当たりの良い草原に似た環境が少ないからでしょう。




・まだ咲き残っていました。葉が細くて雌しべが長く伸びたのがサイヨウシャジンだそうですが、私にはまだ区別がつきません。両方並べて見比べないと分からないのでは?
(学問的にはツリガネニンジンの基本種で、ツリガネニンジンはその変種だそうです。)

・わずかですが、まだ咲き残っていました。






ヒヨドリバナ ケシロヨメナ リュウノウギク ナツノハナワラビ
・草原付近のヒヨドリバナは少し紫がかった色で葉も細くサワヒヨドリのようでもあります。


・ススキの刈り込まれた場所で咲いていました。一緒に刈り込まれたためか、群落のように沢山咲いて、金剛山で見るものとずいぶん雰囲気が違いました。 ・今年は花がずいぶん遅く、大部分は小さな蕾でしたが、ススキの刈り込み地にわずかに花を咲かせていました。キク属で葉は切れ込み、菊の香りがします。 ・山麓の道端で刈り込まれたあとに顔を出していました。夏緑性シダ植物。冬になればよく似たフユノハナワラビが顔を出します。






〇10月5日〜8日

・黒栂、ちはや園地ほかでは秋の花の他、実ものが色々見られるようになりました。

アケボノソウ アケボノソウ コウヤボウキ キクバヤマボクチ
・水辺や水で湿ったところではアケボノソウが咲き始めて居ます。よく見ると蟻が蜜を吸いに来ていることが多い。

・コウヤボウキはキク科の低木です。


・キクバヤマボクチが蕾が開いて開花し始めました。

ツリバナ果実 ツリバナ果実 サワダツ果実 コマユミ果実
・5月に花が一杯咲いていたので果実の様子を見に行ってみると、驚くほど沢山ぶら下がっていました。

・同じニシキギ科のサワダツは柄が短い。


・コマユミは種子が2つだけ。


(参考写真) ツリバナの花−5月− (参考写真) サワダツの花−7月− (参考写真) サワダツの花−7月− (参考写真) コマユミの花−5月−
・花弁と雄しべは各々5個づつ。5数性です。


・サワダツもツリバナと同じく花弁と雄しべが5個づつの5数性ですが、花は小さく色も全く違います。

・コマユミは花弁と雄しべが4個づつの4数性です。

ヤマホロシ果実 (参考写真) マルバノホロシ シラネセンキュウ ミカエリソウ
・ヤマホロシの果実。果実だけになると、ヤマホロシもマルバノホロシも見分けが付きません。花もよく似ていますが、果実になるとそっくりです。
・花の見分け方は9月10日の観察会報告をご覧ください。

・谷筋のシラネセンキュウも今が盛りです。



・谷筋によっては終わりかけていますが、個々ではまだ咲き始めでした。


ツルニンジン ツクバネ果実
・あちこちで良く咲いています。
・乾かせば羽子板で打てそうです。



〇9月23〜25日

 ・ちはや園地や山麓の谷や尾根筋などの様子を見に行きました。
 ・フシグロやカリガネソウ、テイショウソウ等が咲き、アケボノソウが咲き始めていました。

フシグロ フシグロ カリガネソウ コアカソミトゲフシ
・ミュージアム前のフシグロが次々と小さな花を咲かせています。

・しゃくなげの路のカリガネソウ、階段下の株が開花。 ・コアカソの虫こぶ、コアカソミトゲフシ

キクバヤマボクチ キクバヤマボクチ キクバヤマボクチの葉 ユキザサの果実
・ちはや園地でキクバヤマボクチの花が大きくなってきました。

・羽状に裂けた葉が特徴です。

・尾根筋ではユキザサの果実が熟していました。
テイショウソウ テイショウソウ アキノウナギツカミ アキノウナギツカミ
・乾燥した尾根筋ではテイショウソウが満開。10月に入るとキッコウハグマも咲き始めるでしょう。
・カザグルマのような花が印象的です。
・湿り気の多い谷筋ではアキノウナギツカミが咲いています。刺に注意。でも、ウナギはつかめそうもありません。




ナンバンハコベ ナンバンハコベ ナンバンハコベ アケボノソウ
・場所によっては終わっているところもありますが、ここの谷筋ではようやく満開に。

・日当たりの良い谷筋では早くもアケボノソウが咲き始めていました。

 
〇9月19日

 ・観察会の下見を兼ねて大和葛城山の様子を見に行きました。
 ・金剛山には少ない、草原でよく見られる植物が楽しめました。

 ・次回の観察会は大和葛城山を予定していますが、まだ時間があるので見られる植物は少し変わってきます。  

ヤブマメ ボタンヅル果実 イヌショウマ ナツノタムラソウ
・登り口近くでヤブマメが咲いていました。今、あちこちで咲いています。 ・ボタンヅルの果実が風で飛んでいく準備中です
・イヌショウマの花は下から咲いていきます。

・一度は終わっていたナツノタムラソウの残りが咲いていました。
タニジャコウソウ タニジャコウソウ カワラナデシコ カワラマツバ
・9月に入って沢山咲き始めたようです。
・ジャコウソウより花が赤く、花柄が長い。
・茎に毛が多い のが特徴です。
・山頂付近の広場に出るとカワラナデシコが残っていました。花は傷んでいなくて綺麗に咲いていました。 ・カワラマツバの葉は松葉のように尖っています。花は盛りを過ぎて少し傷んでいました。

オミナエシ タムラソウ タムラソウ(葉) センブリ(蕾)
・山頂のススキの草原で金剛山を背景にオミナエシ。この風景は大和葛城山でなくては味わえません。 ・一見するとアザミに見えるが、葉には刺針が無く、羽状に裂ける。
・草原の中ではアザミは殆ど見当たらず、タムラソウが多い。最近の金剛山では見ない。

・開花を待つセンブリの蕾。金剛山のものより株がしっかりしている。次会の観察会の時には満開のはず。リンドウの蕾も多く見られた。
ヒヨドリバナとタムラソウ ワレモコウ ノダケ
・ヒヨドリバナの傍にもタムラソウが。


・ワレモコウは終わりかけて綺麗なものは少なかった。ツリガネニンジンも終わりかけのものが多く、今年の開花時期はよく分からない。
・山頂付近の木陰にはノダケが多かった。セリの仲間では珍しく白くないが、時には白花種もあるという。




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