第149回観察会の記録

1.日時:2019.9.14(土)

2.参加人数:34名
3.観察コース:黒栂谷
4.観察会の状況

好天に恵まれて多くの方に参加頂きました。秋の花も色々と咲き始めてカラスノゴマ、アキギリ、ヤマホロシ等の夏から秋の植物を沢山見ることが出来ました。
アケボノソウに期待していたのですが、蕾は沢山あったものの咲いていたのは一輪だけ、さすがに少し早かったのかもしれません。
ヤマホロシ、イガホオズキなどよく似た種類がある花が見られたので、「最近の金剛山」コーナーで比較できるようにまとめて掲載しました。そちらのコーナーも  お楽しみください。

 5.観察できた植物

@主な草花(約78種以上、葉だけの物も含む)
・アカネ、アキギリ、アキチョウジ、アキノギンリョソウ(ギリョウソウモドキ)、アキノタムラソウ、アケボノソウ、アマチャヅル
 アレチウリ・北アメリカ原産、アレチヌスビトハギ(北アメリカ原産)
・イタドリ、イヌコウジュ、イヌショウマ、イヌタデ、イヌトウバナ、イノコズチ、ウド、オオブタクサ(北アメリカ原産)、
・オタカラコウ、オトギリソウ、オトコエシ、カエデドコロ、カナムグラ、カラスノゴマ、キンミズヒキ、クズ、クマノミズキ、ケチヂミザサ
 ゲンノショウコ、コアカソ、コフウロ、コマユミ、コメナモミ
・シオデ、ジャコウソウ、ジャコウソウ、シラネセンキュウ、ダイコンソウ、タニソバ、チヂミザサ、ツユクサ、ツリフネソウ、ツルニンジン、トコロ
・ナベナ、ヌスビトハギ、ネコハギ、ノコンギク、ノササゲ、ノブキ、ハエドクソウ、ハシカグサ、ハダカホオズキ、ハナタデ、ヒヨドリバナ、フジウツギ
 フジカンゾウ、フシグロセンノウ、ヘクソカズラ、ホウチャクソウ、ホタルブクロ、ボタンヅル
・マツカゼソウ、ミズタマソウ、ミゾソバ、ミゾホオズキ、ミヤマタニソバ、ムカゴイラクサ、メイゲツソウ(ベニタデ)、メナモミ、モミジガサ
・ヤハズソウ、ヤブタバコ、ヤブマメ、、ヤマクルマバナ、ヤマトウバナ、ヤマホロシ、ヨシノアザミ、レモンエゴマ

A主な樹木(約9種以上、葉だけの物を含む)
・アオツヅラフジ、イタヤカエデ、クサギ、クマシデ
・クマシデ、サルトリイバラ、
・ミヤマフユイチゴ、ヌルデ、ハナイカダ、
ヤマガシュウ


〇植物の写真

  (サムネイルをクリックすると、拡大画像になります。元に戻るにはブラウザーの「戻る矢印ボタン」を押してください。)

ノササゲ ヤブマメ アレチウリとスジグロシロチョウ
○秋はマメ科の植物が多く見られます。

○今、至る所で咲いています。

○スジグロシロチョウが吸蜜にやってきました。

ギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ) ミヤマフユイチゴ ミヤマフユイチゴ
○ギンリョウソウは夏前頃、これは秋に咲きます。 ○葉の先端が少し尖っています。

カラスノゴマ カラスノゴマ シラネセンキュウ
○花弁の下の少し曲がっているのが雄しべ、雌しべを囲んでいる長い雄しべは仮雄しべ。 ○沢沿いの湿ったところに咲きます。


アキギリ アマチャヅルの花 アマチャヅル果実
○葉が和琴の弦を支える脚の形に似ているので、コトジソウとも呼ばれる。 ○0.5mmほどの小さな花をうんとアップして撮ると、星形をしている花なんです。 ○やがて熟して濃緑色になると白い線が目立ってきます。

アオツヅラフジ アキアカネ イタドリとサカハチチョウ
○葉や果実ばかりに気をとられますが、よく見ると花が実に可愛らしい。ミクロの世界です。 ○イタドリに吸蜜に来た雌を雄が求愛しているののだそうです。

ネキトンボ雌 イガホオズキ イガホオズキ花
○よく似たナス科の植物を「最近の金剛山」コーナーで並べて掲載しました。ご覧ください。

イガホオズキ果実 ヤマホオズキ イヌコウジュ
○花後に伸びてきた萼が果実を包んでいる。イガに包まれているかのよう。 最近の金剛山コーナーでご覧になれます。


オタカラコウ オトコエシとミドリヒョウモン
○オトコエシの花に雄のミドリヒョウモンが吸蜜にやってきた。 ○一つ一つの花を拡大すると、5弁の花で雌しべ、雄しべがよく見えます。

ウド ウドとサカハチチョウ メハジキ
○雄しべが長く突き出ている。

○球形の花の塊をアップすると左のようになります。

ヤマホトトギス ヤマホトトギス ナベナ
雌しべ、雄しべが一つの柱のようになった部分に赤紫色の斑点が見られる。 ○花が一部残っている。

ナベナ (参考写真)ナベナの花 ヤマホロシ
○花がすべて終わった姿。 ○下見のときにはまだ咲いていたのですが。

ヤマホロシ レモンエゴマ レモンエゴマの花
最近の金剛山 で比較できます。 ○葉には芳香があります。
アケボノソウ ハシカグサ ミズタマソウ
○一輪だけ咲いていました。とりあえず花は見ましたが、あと数日で咲き始めたのです。 ○地面を這った茎に0.5mmほどの小さな花が付いています。 ○同じアカバナ科のタニタデやウシタキソウとの雑種も多いそうです。
林道で観察中です アレチヌスビトハギ ボタンヅル
○北アメリカ原産で色が少し濃い。
○多くは種子になりかけの中で花が残っていました。
エノキグサ(トウダイグサ科) クマノミズキ メマツヨイグサ
○エノキの葉に似ているので、その名が付いたと言われています。葉脈がはっきりしているところは似ているようですが、葉はこすし長め。 ○実がだいぶ熟してきました。山上では熟したものから野鳥のエサになっています。野鳥観察のときはこの木を探すと鳥に出会えます。 ○北アメリカ原産。アカバナ科では、オオマツヨイグサ、アレチマツヨイグサ、アカバナユウゲショウなどの外来種がよく見られるよう。
ムカゴイラクサ ツクバネ ウドとサカハチチョウ
○先端に雌花、葉の付け根から雄花が咲く。イラクサの仲間で触るとかゆくなります。 ○雌花が終わると子房がふくれて衝羽根の形に似ているので、その名になった。










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