〇2020年4月23日 観察会
 ・参加者 約20名
       再開第1回目の観察会は雨で中止となったため、事実上の第1回目。久し振りにもかかわらず20名ほどの方が参加してくださいました。
       晴天に恵まれて伏見林道からちはや園地へ、キャンプ場で食事のあと園地内を観察して廻りました。
       今年は、寒さがいつまでも続いたものの急速に暖かくなったので、ずいぶん早い開花となりました。
       新緑もあり、今が一年中で一番綺麗なときかもしれません。
 ・観察した植物
       
コバノミツバツツジ、エイザンスミレ、ニオイタチツボスミレ、シハイスミレ、ジロボウエンゴサクエンゴサク、エゾエンゴサク、ヤマエンゴサクなど40種程度

コバノミツバツツジ コバノミツバツツジ ヤマブキ ヤマブキソウ
〇ちはや園地には、これとは別にミツバツツジが数本植えられています。自生するのはこれ。 ○コバノミツバツツジの雄しべは10本、ミツバツツジは5本。 ○樹木のヤマブキの花弁は5枚。 ○草のヤマブキソウの花弁は4枚。

エイザンスミレ エイザンスミレ ニオイタチツボスミレ シハイスミレ
○一番多い白いエイザンスミレ。 ○四季の谷のピンクのエイザンスミレ。 ○タチツボスミレの花弁と違って少し幅があり花同士が重なり、色は少し濃い。咲き始めはわずかに芳香がある。 ○葉の裏は紫色。花弁(側弁)の付け根には短い毛がある。

ニョイスミレ(ツボスミレ) ジロボウエンゴサク ジロボウエンゴサク エゾエンゴサク
○一番遅くに咲くスミレ。孫悟空の如意棒のように長い茎の先に小さな花をつける。 ○道端や斜面などに咲く。金剛山で自生するエンゴサクの一つ。 ○花のすぐ下の小さな葉(苞)は切れ込みはない。 ○ちはや園地で数年前から咲き始めた北海道や東北などで自生するエンゴサク。タネが土に紛れてやってきたか?
エゾエンゴサク ヤマエンゴサク ヤマエンゴサク キンキエンゴサク
○苞に切れ込みはなく葉も丸い。 ○ヤマエンゴサクもなぜか園地にある。金剛山に自生するのはキンキエンゴサク。園地の一角で増えつつある。柵内に踏み込まなくなって少し近くで咲くようになった。もう少しで足下で見られる。 ○キンキエンゴサクと同じく苞には櫛状の切れ込みがある。キンキエンゴサクより花が少し小さく花数も多いような気がするが、厳密には種子に突起があるかないかで判定するという。 (参考)○谷筋のエンゴサクはほとんどこれ。花が少し大きいように思う。

キンキンエンゴサク アオハコベ ミヤマハコベ コハコベ
(参考)○ヤマエンゴサクと同じように苞に櫛状の切れ込みがある。 ○花弁のないハコベ。 ○花はほかのハコベよりも大きくよく目立つ。 ○山麓の苞に多い。茎は茶褐色。緑色のミドリハコベとよく似ている。

オオバナノエンレイソウ カタクリの1年目(発芽した子葉) カタクリのタネ シュンラン
○北海道に自生。北大の記章になっているほどあちらではポピュラー。植栽されたかタネが紛れ込んだか。 ○カタクリの発芽した子葉。今年はここまで。来年から葉らしい形になる。 ○今年は本当に早く終わってしまった。種子が出来つつあり、この中が3列に分かれた部屋になっていタネが縦に並んでいる。

トウゴクサバノオ ヤマトグサ キランソウ ツクバキンモンソウ
○早くも蕾が開いて雄しべがカンザシのように垂れている。

テリハキンバイ ミツバツチグリ ミツバツチグリ ツルキンバイ
○花弁が細く葉もそんなに長くない。日当たりのよいところに群生する。 ○花弁の幅が広いが、付け根で急に細くなる。そのため花弁間から下の萼が緑色の星の形に見える。 ○葉は少し長く、少し内側にすぼんだように見える。 (参考)○花弁の中心部分の色が少し濃く、赤っぽい黄色。葉は薄く脈や鋸歯は目立つ。やや日陰けでもよく咲いて居る。

キバナイカリソウ キバナイカリソウ クリンユキフデ クリンユキフデ
○金剛山のイカリソウは以前はヤチマタイカリソウとか色々言われていたが、とりあえずキバナイカリソウで落ち着いたよう。白さが強いものも多い。 ○一番外側は白くなった萼。立ち上がって雄しべを囲んだ花弁とイカリに見える距。 ○これもなぜかちはや園地にあるたでの仲間の花。長野県には自生する。 ○雄しべが薄い紫色でなかなか可愛らしいが、遠いので望遠でどうぞ。柵内への踏み込みは厳禁。踏まなければタネで増える。しばし我慢で増やしましょう。

フタバアオイ フタバアオイ ミヤコアオイ シラネセンキュウ
○アオイの仲間は葉の形や質と花の形で見分ける。 ○丸いフタバアオイの花、中に雄しべなどが見える。 ○一もは五月連休の後半からが見頃。

セツブンソウのタネ レンプクソウ(ゴリンバナ) マルバコンロンソウ ヌカボシソウ
○数年前から咲き始めて今年は2輪が咲いた。タネが出来つつあるので楽しみ。 ○数は増えたが花を咲かせているのは少ないが、開花するものも少し増えた。 ○コンロンソウよりも葉の鋸歯が尖っていないという程度の「マルバ」。 ○スゲの仲間では可愛らしい方かも。







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