〇2020年11月12日 第156回観察会 水越峠、ガンドガコバ林道
・参加者 24名
・好天に恵まれて絶好の観察日和。紅葉も綺麗で、日曜日には天気が崩れるとの予報のためか旧国道の路上駐車が非常に多かった。
・観察できた植物は、
花は、アワコガネギク、シマカンギクなど限られていたが、つる性の植物を中心に果実が多く見られた。
また、アブラチャンやダンコウバイなどの早春の花の花芽や葉芽など冬芽が詳しく観察できた。
・以前に撮影した花なども交えて観察できた植物を掲載します。
・来年3月の観察会もここで行います。今日の様子を思い出しながら花を見てください。
キチジョウソウ | キチジョウソウ | アマチャヅル | アマチャヅル |
○草刈りの時に刈られたのか葉は切れてしまっている。 | ○9月から10月頃に咲くが、この場所では今頃見ることが多い。 | ○アマチャヅルの果実。左下のように濃い緑になる。 | ○実に変わった形の星形をした花が咲く。 |
アワコガネギク | シマカンギク | アワコガネギク葉 | シマカンギク葉 |
○小さな黄金色の泡が吹き上がったような花。シマカンギクより花は小さい。 | ○花の数はアワコガネギクより少ないが、花の形は少し大きい。 | ○アワコガネギクの葉は薄く、切れ込みが深い。 | ○葉の質は少し厚く、切れ込みはアワコガネギクほどではない。 |
ヤクシソウ | ヤクシソウ | ツルウメモドキ | ツルウメモドキ |
○花弁の先端が割れてジシバリの花のよう。 | ○花の横に蕾がぶら下がっていることが多い。 | ○仮種皮と呼ばれる黄色い袋が割れて赤い果実が現れた。 | ○仮種皮が割れる前。 |
ツルウメモドキ花 | オニツルウメネトキ | オニツルウメネトキ | オニツルウメネトキ葉 |
○5月中旬に撮影した花。 | ○ツルウメモドキ、オオツルウメモドキ、オニツルウメモドキがある。 | ○実や花ではほとんど区別がつかない。 | ○オニツルウメモドキの葉の裏の葉脈には突起状の毛がある。 |
アオツヅラフジ | アオツヅラフジ種子 | マルバノホロシ | ヤマホロシ |
○少し乾燥して縮んできた果実。 | ○袋を破るとアンモナイトを思わせる種子が出てくる。 | ○今年は実が早くから落ちてしまった。昨年撮影した果実の様子。 | ○よく似たヤマホロシは実ではほとんど区別がつかない。 |
マルバノホロシ | ヤマホロシ | コクサギ果実 | ヘクソカズラ果実 |
○マルバノホロシとヤマホロシは花でははっきり見分けがつく。 | ○先月10月観察会の報告に比較した写真があります。それを参考にしてください。 | ○中の種子の形が浮かんで見える。 |
マユミ果実 | ノササゲ果実 | キブシ蕾と花 | キブシ花 |
○仮種皮が割れる前。 | ○一番上の小花が咲いてしまった。下はまだ蕾。本来、2月〜3月に咲く。 | ○咲いてしまった花の中。雄しべ、雌しべの形がよくわかる。 |
アブラチャン冬芽 | アブラチャン花 | ダンコウバイ冬芽 | ダンコウバイ花 |
○アブラチャンは、尖った形の葉芽の横に丸い花芽があり、短い花枝にぶら下がっている。 | ○花の咲く頃には葉が開いていないので、花の真ん中に尖った葉芽が見える。 | ○ダンコウバイは葉芽と花芽が離れている。枝先に尖った葉芽があり、花芽は丸くアブラチャンと違って花枝が無く、花芽が枝に直接ついている。 | ○アブラチャンとは花の付き方が違うので、下から見ても見分けがつく。(3月撮影) |
ケヤマハンノキ | ケヤマハンノキ葉 | ケヤマハンノキ葉 | シラキ紅葉 |
○春の観察会では雄花が垂れているのが見られるが、反面、葉が出ていない。 | ○葉は幅広い形。 | ○葉の裏の脈の上には毛が一杯。この毛がないのがヤマハンノキ。 | ○真っ赤に色づいたシラキの葉。 |
シラキ紅葉 | シラネセンキュウ | シラネセンキュウ | スズメウリ果実 |
○日当たりに読めと黄色く色づく。いずれにしても紅葉しないと目立たない木。 | ○わずかに残っていたシラネセンキュウ。 | ○花が終わって種子ができてきた。 | ○熟してくると白っぽくなる。 |
スズメウリ花と果実 | ムラサキシキブ果実 | ヤブムラサキ果実 | ヤブムラサキ果実 |
○夏に撮影したスズメウリの花とできかけてきた緑色の果実。 | ○ムラサキシキブの果実も花も上向きにつく。 | ○ヤブムラサキは下向きにつく。 | ○萼や枝、葉にはビロードのような毛が一杯。 |
ヤブムラサキ葉 | アキノウナギツカミ | アキノウナギツカミ |
○毛は先端が分かれていた。 | ○茎には下向きに尖った毛が出ている。ウナギがつかめる? | ○ミゾソバなどの花と同じで、はっきりと開くときに出くわしにくい。 |